仮想通貨AMB アンブロサスの分散型サプライチェーンマネジメントと中央集権的要素


ブロックチェーン技術が産業全体をトラストレスで安全なやり方で分散化するパワーは、よく知られるようになりました。より知られていないのは、ブロックチェーン・ソリューションを既存の法律、経済、管理経営の枠組みに照らした特定の状況に対して、どうやって適用するのかということです。Ambrosusでは、私たちは食品、薬品などの商品を合法で効率的な、そして企業にとって分かりやすいやり方で効率的に追跡・監視が出来る、この次世代のネットワークを創りたいと熱望しています。

AMB-NETとハイテクなスマートデバイスがもつパワーと効率性とともに。私たちはサプライチェーン・マネジメントの未来を、企業、消費者、そして環境に対するサービスとして創るつもりです。重要なのは、これを効率的に行うためにAmbrosusエコシステムは、ブロックチェーンの分散化されたパワー、私たちの顧客企業のニーズ、そしてこのスペースにおける競争優位性を維持するための必要条件の間における特定のバランスを作り上げたということです。以下で、何がAmbrosusエコシステムを構成するのか、そして具体的にどうやってAmbrosusが分散化されているのかを詳しく説明します。

中央集権化と分散化とは?

中央集権化と分散化について最初に理解するべきことは、これらの言葉が使われるのは、物事がどのように管理されたり組織されるかについて言及するときであるということです。そのため、それらはダイナミック(動的)なプロセスであって、ある特定のやり方によって永遠に固定されるようなものではないのです。おそらくこれら2つの言葉についてのベストな考え方は、以下の図のような変動範囲(スペクトラム)の両端として、ということになるでしょう。

中央集権化と分散化のスペクトラム

スペクトラムの一方の端は、完全な中央集権化です。中世の伝統的な君主政治に似ていて、完全に中央集権化されたプロセスやマネジメントは、一つの中央ハブによって支配されたものです。ほとんどの場合、頂点においてです。王様、企業、政府など、システム内で起こることを完全にコントロールしているものです。この中央ハブはシステムのルールを決めることができます。例えばそこに誰が参加出来るのか、システム内で何が起こるのか、そして報酬がどのように分けられるのかといったことです。 ブロックチェーンに関して言えば、これは特にプライベート・ブロックチェーン、またはノード運営者がかたよって集中しているブロックチェーンに当てはまります。

スペクトラムの逆サイドは完全な分散化です。古代ギリシャの伝統的な都市の状態に似ていますが、分散化された権力構造とは、権力が拡散されたやり方で運営されるプロセスです。プロセスを完全にコントロールしたり、誰が参加できて誰ができないのかを決定するような中心的実体は存在しません。プロジェクト全体が誰からの修正変更にもオープンであり、関わる全ての人が大規模な変更を決定します。ブロックチェーンに関して言えば、これはネットワーク上のさまざまなノードが共同して分散型システムを守り、そこから利益を得ることが出来るという能力に対して当てはまるものです。

重要なことは、もし中央集権型と分散型のプロセスがスペクトラム(変動範囲)上のものであると理解したなら、法律、企業、ビジネスの要求に応えるための、中央集権型と分散型のどちらの要素も活用出来るような管理構造の可能性がたくさんあるということです。これはまさにAmbrosusエコシステムのことです。

Ambrosusエコシステム

Ambrosusエコシステムは3つの重要な要素から成り立っていて、それぞれが未来に向かって進化し続けます。

1) イノベーション研究所 – 研究開発の中心
2) AMB-NET – Ambrosusの企業向けソリューション
3) Ambrosusの開発者向けポータル(入り口)- オープンソース開発の拠点

これら3つの要素すべてが、それぞれのゴールやニーズによって異なるレベルの中央集権と分散を持っています。

イノベーション研究所: 研究開発

まず第一に、Ambrosusエコシステムの最先端のイノベーション(技術革新)は、スイスのAmbrosusイノベーション研究所(イノラボ)において、ユニークなスマートデバイスやスマートコンテナ(容器)の技術的な研究開発を通じて進化し続けます。現在組み立てている多種多様なプロダクトの中でイノラボは、実質あらゆる産業のサプライチェーンに対するカスタムデザインのスマート・ソリューションを専門としています。そのようなソリューションの範囲は、環境に優しいタグからスマート・コンテナ、人工知能ベースのゲートウェイにまで至ります。もっとも重要なのは、そのようなソリューションは複雑な食品、薬品のサプライチェーンに向けて特にデザインされてきたということです。つまり様々な知覚システムが、顧客企業やその商品のニーズに応じて適用出来るということです。

ステファン・メイヤー博士とそのチームによって率いられているイノラボは史上初めて、ハイテク・バイオセンサーやその他のスマートデバイスを食品、コモディティ、薬品に取り付けることで、そういった商品がサプライチェーン中を移動する過程でのリアルタイムな品質保証を証明することが出来る可能性を提示しています。企業の商品が世界中を移動する際に、リアルタイムの状態について彼らが知ることが出来るというのは、今までには無かったことでした。さらに言うと、いろいろな産業がある中で監視出来る商品には限りがありませんから、イノベーション研究所がもつ可能性もまた無限であるということになります。将来こういったセンサーは、水の鉛汚染、プラスチックを分解する微生物(plastic microbes)、そして空気の質さえも検出できるかもしれません。そのような研究やイノベーションの最終的なゴールは、未来のサプライチェーンを完全に自動化するために必要となる技術的基盤を開発することです。機械学習、人工知能、IoT(モノのインターネット)を使って、Ambrosusのサプライチェーン・ソリューションは。その範囲と適用可能性において全体論的になることを切望しています。

中央集権型と分散型のスペクトラムにおいては、イノラボは中央集権型でなければ意味がありません。最先端の技術は、特定の商品を監視するための全く新しい方法を創るために使われます。これはサプライチェーンの土壌においてとてつもない競争優位性であるだけでなく、ステファン・メイヤー博士と彼のチームが、契約を交わした特定の企業やNDA(秘密保持契約)中の企業が求めるセンサーを、効率的でタイムリーなやり方で届けられることも要求されるからです。スイスの技術クラスター(集団)はまた、Ambrosusのイノラボが地元のステークホルダー(利害関係者)や他の革新的な企業とコラボ出来るようにもしてくれています。

AMB-NET: 企業向けソリューション

2つめにAmbrosusの企業向けソリューションであるAMB-NETは、Ambrosusエコシステムのもう一つの中核的な要素であり、未来に向かって進化し続けます。AMB-NETはパブリック・ブロックチェーンを活用する一方で、顧客企業の伝統的なITシステムがAmbrosusネットワークにつながり、彼らのデータをアップロードし、それを効率的に管理して最適化効果を得るための、簡単で効率的なやり方も提供します。そのため、AMB-NETの分散化における主な疑問点は、誰がネットワークに参加できるのか、データがどのようにしてネットワーク上に保管されるのか、そして誰がどのデータにアクセス出来るのか、ということになります。

このシステムにおいては、顧客企業がアップロードした全てのデータは、アポロノードたちによって承認され、様々なアトラスノードたちによる分散型ストレージに保管されます。そのためあらゆる時点において、データを支配するような中央的な存在はありません。これは重要なことですが、顧客企業によってアップロードされたデータは以下の状態を選ぶことが出来ます。

a) プライベート: その顧客企業だけが利用する
b) セミ・プライベート: その顧客企業と指定された第三者の間で使われる
c) パブリック: 誰でも見れる

このようにAMB-NETを構成することによって、顧客企業のニーズと、サプライチェーン・プロセスにおいて透明性を向上できる能力との間でのデリケートなバランスが創られています。

中央集権型か分散型かに関していうと、Ambrosusの企業向けソリューションには以下のことが言えます。

一方では、Ambrosusブロックチェーンは明確にパブリックであり分散化されています。全てのデータはアトラス・ノードにより分散的に保存されています。ネットワーク上の全ての取引は、アポロ・ノードによって分散型のやり方で承認されます。そして最後に、全てのデータはヘルメス・ノードにより分散型のやり方でネットワークにアップロードされます。そのためプライベート・ブロックチェーンと違ってアンブロサスのブロックチェーンは、サプライチェーン上で追跡される商品の証明や品質保証を、ネットワーク上の様々なアポロ、ヘルメス、アトラスノードたちに任せている限り分散型なのです。これが根本的に意味することは、ブロックチェーンの透明性や真実性は、システムに対する全てのカギを握ってしまっているような中央主体が存在しないやり方において、以前は入り組んでいたサプライチェーンのプロセスに対して完全に適用可能であるとういことです。消費者にとっては、これは彼らが自分たちが食べる食品についてのデータを完全に信用することができる全体論的な追跡(トレーサビリティ)システムです。

同時に、企業のニーズに訴えたり産業のビジネス基準に適合するため、特定のデータをパブリック、プライベート、セミ・プライベートにすることを選べます。最後に、Ambrosusネットワーク上で運営する全てのデータに対して、とても高いレベルのセキュリティを保証することが出来ます。つまり様々なノードの分散化を維持することによって、全体としてのネットワーク自体が台無しになるリスクが全くないことになります。

一方でAmbrosusの企業向けソリューションは、適切に中央集権的なままでもあります。ネットワークが適切に機能することを保証するため、また顧客企業のデータを悪意のある者から守ることを保証するため、全てのマスターノードはAmbrosusネットワーク(AMB-NET)上で稼働するために、最初の時点で許可が必要になります。アポロとヘルメスはKYC(顧客確認、Know Your Customer)による検査を受けなければなりませんし、また特定の水準を満たすSLA(サービス水準合意、Service Level Agreement)を維持するという契約をしなければなりません。これは企業のデータのプライバシーを保証するためでもあり、最適な効率性と信頼性のために、Ambrosusネットワークの連続稼働時間(uptime)を保証するためでもあります。この意味において、Ambrosusの企業向けソリューションにおける中央集権的な要素は、法律と企業のニーズが要求するものなのです。つまり、それは競争優位性として見ることが出来ます。

将来、AMB-NETの完全な分散化やアクセスは、ネットワークが成長してより多くの企業がAmbrosusのソリューションを使い始めたときに可能となるでしょう。スマートコントラクトの使用を通して、またゆくゆくは人工知能も使ってですが、企業はやがてシームレスに(途切れなく)、また事前にプログラムされたスマートコントラクト内のもの以外には何の許可も必要なく、Ambrosusブロックチェーンを個人的に使用可能になるでしょう。

開発者ポータル(入り口): オープンソース開発

最後の3番目ですが、Ambrosusエコシステムは開発者や顧客企業、そしてAmbrosus自身が、Ambrosusブロックチェーン上にdApp(分散型アプリケーション)を開発することを可能にするSDK(ソフトウェア開発キット)を備えています。開発可能なアプリの種類は膨大ですが、現時点での開発プロジェクトは企業向けの食品リコール(回収)、災害管理、ダッシュボード管理やインターフェースなどのエリアを含んでいます。

AMB-NETやさまざまなSDKの開発における一番最初の段階から、全ての最重要なコードはコミュニティが開発したり実験できるように、githubで公にアップデートされています。そのため、Ambrosusブロックチェーンやアプリケーション・レイヤー(層)の裏側の開発の大部分は、ずっとオープンソースであり続けています。

重要なことに、Ambrosusエコシステムが生まれつき持っているこのオープンソースな開発プロセスは、かなり分散化されています。AMB-NETを築き上げてきたコードやAMB-NET上にdAppを開発するのに必要なさまざまなSDKに対して、興味がある開発者や個人が誰でもアクセス出来るのです。オープンソースで透明なやり方でこれを行うことによって、ビジネスにも消費者にも等しく彼らの食品や薬品に対する前代未聞のアクセスを提供するため、コミュニティからの洞察をAmbrosusエコシステムに取り入れることや、Ambrosusネットワーク上に革新的なアプリを開発することが可能なのです。

結論

Ambrosusエコシステムを構築する3つの根本的な要素にもとづき、中央集権化と分散化の度合いに関する明確な結論が導き出されます。第一に、今までに述べてきた全ての中央集権的な管理、つまりイノベーション研究所やアポロ・ヘルメスノードのためのKYC検査、ネットワークにアクセスする権限の必要性、そしてAMB-NETを使うためにAmbrosusと一緒になって取り組む必要性は、Ambrosusが中心に置いている、企業の必要条件によるものであるということです。つまり、必要に応じてノードを運営するためには、またしばしば提供されるサービスの一貫したレベルを伴って、提供企業がAMB-NETを信頼できる必要があります。一方で、センサーの研究所はAmbrosusが持つ重要な競争優位性として機能しますから、プライベートなままでなければいけません。

Ambrosusエコシステムの分散化に関しては、以下のことが言えます。
Ambrosusはパブリック・ブロックチェーンを運営していて、そこではデータの承認や保管の責任がネットワーク中に分散しています。パブリックなデータと、全てのプライベートデータのハッシュは、興味がある第三者にいつでも公開されています。こういったハッシュは企業のためのコンプライアンス(法令遵守)の証明として機能し、一方では彼らのデータのプライバシーを維持します。最後に、大量のコード、特にAmbrosusのSDKに関連するものですが、はGithubにアップロードされていて、開発者コミュニティによるオープンソース開発をサポートする手段となっています。

以上すべてから明確になることは、Ambrosusは法律、経済、管理運営の標準に対して適切に合致するソリューションであるだけでなく、しかしもっと重要なことに、Ambrosusは前代未聞なレベルの透明性やオープンソース・クリエイティビティを実現するやり方で、食品、薬品、化学商品に対してブロックチェーンを適用できるということです。要するに、Ambrosusは最低限中央集権的でなければならない部分に関してはそうである一方で、可能な限り分散化されたものでもあるということです。

元記事
Ambrosus Ecosystem: Centralised or Decentralised?