サプライチェーン

Ambrosusの起業家のための洞察:食品・製薬産業のトレンド

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食品業界と製薬業界の未来とブロックチェーン

食品業界と製薬業界における最も重要なトレンドの概要がまとまり、将来のAmbrosus(アンブロサス)事業家や関心を寄せる個人の方々がこれらの業界で活躍する準備を整えられるようになりました。日々上昇するAmbrosus・インキュベーターの人気や、ここに集まる未来の事業家たちの増加も伴って、食品および製薬業界における根本的な変化と発展の概要は、斬新で革新的なアイデアを発案する強固な基盤をもたらしてくれます。

重要な背景

食料と医薬品は人類全ての必需品であることから、長年に渡ってこれらの市場で大幅な需要が生じています。現時点では、世界規模の食品小売市場は2020年までに122,400億ドル相当の規模に達すると予測されています。また、2017年のデータによると、世界規模の製薬市場は9,340億ドル相当であり、近い将来に1兆ドルを超えるまでに成長すると見積もられています。どちらの市場も健全で、将来大きく成長する可能性を秘めていますが、その中では両業界の業務内容を劇的に変えるような変化がいくつも起こっているのです。

具体的には、人々が製品の質を評価する際、どのように食品と関わるか、何を最重要事項と見なすかが大きく移り変わってきているのです。同時に、製薬業界においても輸送や製造の手段が同じくらいのスピードで変化しつつあります。Ambrosusとしては、両業界のこのようなトレンドはAmbrosus事業家やAmbrosus・エコシステムにとって大きなチャンスだと捉えています。すなわち、将来的にどこに価値が生まれるのかをより理解することで、より適切で戦略的な決断をすることが可能になるのです。

今起こっている最も関連性の高い業界内の変化や予測範囲について、事実や助言を以下で包括的に述べます。

食品トレンドの進化

食品トレンドの進化

20世紀半ばまでは、流通や搬送能力の向上によって、食料消費モデルはより効率的で消費者志向になりました。つまり、ファストフード、品揃え豊富な食料品店、最小限の輸送時間によって市場により幅広い種類の食品が並ぶようになり、その一方で、食卓に料理を用意する時間はより短縮されました。この頃ヨーロッパや北米では、まだ家族の規模が大きかったため、ほとんどの消費者にとって家族の食事の時間や特別な「食べる」時間は、通常の労働時間同様の規範であり続けていました。

20世紀の変わり目には、デジタル時代やインターネット情報によってサプライチェーン・マネジメントや効率が向上し、食品の専門化や消費が世界中で異常なほど高水準になりました。特定の国でしか見られない特別なご馳走が一度見つかれば、いきなり世界中からアクセスすることが可能になったのです。流通システムの向上と相まって、食品や医薬品は素早く届けられ、容易に輸送され、より安全に保管されるようになりました。

食料革命はすぐそこに

過去20年間、人工知能や機械学習、ビッグデータ分析、および分散台帳技術の急速な進歩によって、食品輸送や消費システムは更に洗練されてきました。このようなトレンドから、消費者の嗜好性や、品質、調達経路、あらゆる健康面への意識が高まりました。近年の(そして近いうちに現れる)最も重要な食品トレンドは以下の通りです:

消費者志向がナンバー1

Nutraceuticalworldの研究によると、食品業界における決定的な事項は、消費パターンと消費者の選択になります。「アメリカとイギリスの消費者のうち10人に4人で「健康に良い食品」の消費が増加しており」、「10人に7人が原材料表を理解したいと思っています。」同時に、食品は「ゲーム化」または双方向化され得るという考えが消費者の間でトレンドになりつつあります。Mintelによれば、「ブラジル人の10人に3人が、興味に基づいて個別の報酬を得られるロイヤルティプログラムに興味を示しています。」その一方で、ピザハットは既にその先を行っており、眼球運動解析に基づいて進化するデジタルメニューを実施しています。

つまり、企業にとっても生産者にとっても消費者が最優先事項なのです。消費者による評価が信頼できるブランドを構築するのに貢献する一方で、批判は新しい企業の立ち位置を下げる可能性があります。消費者が徐々に質の高い食品にお金をかけるようになってきたことから、企業はビジネスモデルを消費者に合わせたものに作り替える必要が出てきました。サプライチェーンが巨大かつ複雑なシステムとなったデジタル時代において、消費者は与えられる製品が明確な説明と魅力を伴っているかをかつてないほど気にするようになったのです。

食べ物は今やオンデマンドの娯楽

動画配信やソーシャルメディアの人気の高まりによって、食品は健康維持のための日々の習慣を遥かに超えたものになりました。例えば、料理は味わいの背後にある芸術であり、世界トップクラスのレストランが持つ緊張感の高い環境は、世界中至る所の人々を感動させ続けています。2018年には、食べ物が娯楽になりました。ソーシャルメディアを通じた食べ物の共有、オンラインでのパッケージングやマーケティング、そして玄関まで来てくれる配達。これら全てが食料経済に対してその重要性を強調しています。

味の個人化と爆発的拡大

技術、より具体的にはデータを異なる人々が利用できるようになったため、食品は間違いなく個別化および特化していくでしょう。レストランは、消費者が最も好むものに応じて、あるいは消費者の健康問題を把握した上で、特注の食事を提供できるようになるでしょう。 Mintelによると、2018年には食品は単なる健康問題ではなく、個人の満足感の主要素にもなっていたのです。つまり、消費者はこの「アップテンポ」でストレスの多い世界を生きるために、徐々に人それぞれの健康福祉の定義を持つようになってきたのです。

同時に、数々の希少な食材を素早く調達する能力を得たことで、レストランや小売業者は、消費者の嗜好に合わせて特別な風味を加えたり取り除いたりすることで、食べ物や飲み物を改良できるようになってきています。近年では、伝統的なビールの風味の範囲を拡げるために、チョコレートをビールに入れるクラフトビール醸造所も出てきています。

倫理と透明性

これまでのトレンドから、食べ物はそれがどこで生まれてどのように調達されたのかが分からないと受け入れられなくなりました。上述のMintelの研究でも同様に、消費者は「食品や飲料メーカーの完璧な透明性」を要求する時代に入りつつあると議論しています。公共メディアが報じる食品汚染や製品リコールに伴う慢性的な信頼欠如は、生産地や原材料、持続可能性に対する疑惑や不信感を増大させるだけでした。ヨーロッパでは、特に食品の生産地に関連するものが多く、「16歳以上のイタリア人の70%、フランス人の66%、スペイン人の58%、ドイツ人の56%、およびポーランド人の55%が、食品を自国内で生産していればその企業を信頼するという傾向を示しています。」

透明性や品質に対する需要の高まりから、消費者は環境に優しい包装や持続可能な材料調達法にもより注目するようになりました。過去10年間で、「環境に優しい包装や、食品包装と材料調達に関する動物および人間福祉を求める声」は21%上昇しました。つまり、トレーサビリティの需要は将来的に全ての消費者に広がり、行き渡ることになると思われます。

地元で自然に調達された食べ物を

ICSYDNEYの料理長であるStephen Lechは、自然に調達された地元産の食品を中心に展開する食品トレンドについてこうコメントしています。「私のチームは、最良の地元産の生鮮食品を得るために積極的に新しい供給者に会い、お客様と共鳴できるような驚くほど高品質な食材を求めています。」(ICSYDNEY) 特筆すべきは、最高峰のレストランや生産者たちが、彼らにとって最も重要な食材に対して、地元産あるいは自然な調達という選択肢を視野に入れ始めているということです。Ambrosusのスマートファームのイベントの感想に詳しく書かれている通り、地元産で持続可能であり、更には有機食品であることが将来的なビジネスの成功に等しいと業界精通者や食品小売業者が異口同音に言っているのです。

このトレンドと並行して、近年この業界ではとある復活の兆しが見えてきています。「消費者が素材そのものや最小限の加工にこだわるようになったことで、新しい加工技術の開発と並んで、発酵食品や水出し紅茶・コーヒーのような伝統的な製法が復活してきています。」(Nutraceuticalworld)ここで言えるのは、新たな産業、より自然な食品、および高品質な食材が現在の食品業界のスタンダードをはっきりと塗り替えてしまうだろうということです。

急速に進化している食品業界についての洞察とそこから得られるもの

  • 「リアルフード」運動は急速に成長している。
  • 消費者は食べ物を経験、精神の保護手段、および健康福祉の主要な源と見ている。
  • 品質、持続可能性、および人道的な扱いは、ビジネスにおいて成長性のある価値である。
  • 新しい異国の食品、風味、および組み合わせは近い将来のテーマになる。

将来的に価値が集積する分野

  • 消費者と食品自体とのデジタルな相互作用。情報は理解し易くなり、経験は「ゲーム化」される。
  • 本物の、高品質な食品。特に具体的な健康関連の属性を持つ「有機」「地元産」および「持続可能な」食品がこれに当てはまる。
  • 食品自体の誠実かつ真の透明性。

製薬業界のトレンド

製薬・医薬品業界のトレンド

食品が消費者の好みに直接的に合わせているのに対して、製薬業界における流通や製造のトレンドは、より良い輸送手段や最終消費者に合わせた高品質な製品を確立するために変化してきています。Pharmaceutical Commerce紙の 2017年版のBiopharma Cold Chain Sourcebookによると、2017年には「温度管理された製品(冷蔵または冷凍)の輸送管理費用は、合計で134億ドルに上る」と推計されており、製薬サプライチェーンにおける温度管理装置の総価格は今後数年で10.7%以上成長する見込みです。

同時にこの調査は、製薬サプライチェーンにおけるコールドチェーンと非コールドチェーンのどちらの流通も大きく成長していることを強調しています。「2021年までに、製薬コールドチェーン流通は166億ドル相当に、非コールドチェーンは765億ドル相当の規模になるでしょう。」

重要なのは、消費者の医薬品および製品のラベルに記載されている情報の見方に関連して製薬業界で起こっている変化が、食品業界のものと非常に似ていることです。Pharmaceutical-Executive によると、買い物客は医薬品の品質について、その価格同様に、かつてないほど関心を寄せています。製薬会社は、提供する製品のみでなく、会社の規範やその基礎となる価値観に基づいてマーケティングしなければならなくなりました。例えば、持続的であること、そのコミュニティに好意的であること、そして何よりも顧客の健康や経験を重視していることが挙げられます。

製薬産業全体は、近い将来40%を超える成長をすると見込まれていますが、そこにはヘルスケア費用の上昇や、手頃な価格で医薬品を手に入れることがより困難になるという問題も付いてきます。発展途上国で製造される医薬品が増加するにつれて医薬品市場は成長してきましたが、大きな収益をもたらすと共に、業界の規律が乱れてきています。つまり、国家間で規則が異なることが問題になっており、これからは自主規制することが規範となります。

将来的に業界が成長し消費者が満足するためには、過去に例を見ないほど医薬品の透明性と品質保証が求められるでしょう。何が使用されているのか、どこで製品が製造されたのか、そして適正な費用かつ適切な状態で輸送されたかどうかを知ることが、最終的に消費者が期待することになるのです。

製薬業界の将来に対する洞察とそこから得られるもの

  • 製薬業界は「透明性」と信頼性の転換点に近づきつつある。
  • 自主規制の風潮が示しているのは、企業がより消費者に合わせていくことで競争優位に立てるということである。
  • 業界の異常なまでの成長によって、詐欺や特定の医薬品の偽装が増える可能性が高い。

将来的に価値が集積する分野

  • 製品の重要な変数のモニタリングと、消費者との共有。
  • 新製品や専門的なニッチ製品を提供する新しいビジネスの参入。
  • カルテ、病歴、薬効成分、および医師による推奨などの情報に関わる、整理されたアクセス容易で消費者に優しいデータ管理手法の提供。

Ambrosusと食品·製薬業界の未来

AMB-NETには柔軟な対応力があるため、持続可能な生産、トレーサビリティ、透明性、および自然に育てられた作物に対する需要全てをAmbrosusは引き受けることができます。近い将来に現れる諸々の現象は、Ambrosusソリューション設計者やAmbrosusのブロックチェーン事業家たちにとって大きなチャンスとなります。すなわち、数兆ドル規模の産業が完全に置き換わり、デジタル化され、再び消費者志向になる寸前なのです。食品、飲料、または製薬業界の問題に対して具体的なビジネスモデルを設計することは、大きなチャンスを伴う最適なアプローチになります。

最終的に、Ambrosus・エコシステムが企業の大中小を問わず提供できるソリューションは、誠実さと透明性を軸にしたビジネスモデルを再構築しようとする企業のためのものになります。製品や出所を今まで以上に証明するに当たり、企業はAMB-NETのオープンソースな性質を活用して製品と消費者のデジタルな格差も物理的な格差も埋めることができます。これまで複雑かつ「見えない」というサプライチェーンの性質を利用して低品質な製品で利益を得てきた企業は可能性のあるビジネスから敗退し、地元の、持続的な、そして透明性の高いブランドがトップに上ることが可能になるのです。

食品や医薬品のサプライチェーンにおけるブロックチェーンの将来に関心を抱いている皆様、デジタル化の転換点はすぐそこまで来ています。あなたは新しいデジタル経済にどのように参加するのでしょうか? Ambrosus・ブロックチェーン事業家になるための情報について更に詳しく知りたい方は、info[at]ambrosus.comまでご連絡ください。

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