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Ambrosusイノベーション研究所の概要 - イノラボ

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スイスの中心部であるイヴェルドン・レ・バンにおいて、Ambrosusイノベーション研究所(通称イノラボ)は、Ambrosus・エコシステム用の最先端技術を開発しています。他のサプライチェーンシステムに対してAmbrosusが持つ根本的な強みとして、イノラボはグローバル・サプライチェーンにおけるデータ管理、品質保証、および安全保障の全く新しい形態への革新、そしてその創出に注力しています。

本記事では、イノラボからのブログ投稿シリーズ第一弾として、以下の事柄を取り扱います。

(1)イノラボは何をするところなのか、そしてどのような製品を開発しているのか。

(2)イノラボはどのような研究を実施しているのか、そしてその目的は何か。

(3)イノラボはどのような製造業者と提携しているのか、そしてなぜそのような提携関係が重要なのか。

(4)イノラボではどのような人々が働いているのか、そしてそれぞれの役割は何か。

Ambrosusイノラボの製品について - スマートIoTデバイス・コンテナ・ゲートウェイ

イノラボはよくAmbrosusのハードウェア・ソリューションの研究開発施設と呼ばれています。その観点からすると、AMB-NETは企業のITシステムにスムーズに繋がるよう特別に設計された、Ambrosusのソフトウェア・ソリューションということになります。ただし、Ambrosus・ネットワーク(AMB-NET)に接続するものが何者か、そしてブロックチェーンに記録されたものが適切に管理され、改ざんされていないことを確認するために、スマートデバイスをサプライチェーン用の仕様に特化して調整する、或いはデバイスそのものを生み出さなければなりません。ここにイノラボの根本的な役割があります。スマートデバイスやスマートコンテナ、スマートゲートウェイを創出し、ハイテクなIoTデバイスが、指定されたローカルソースから送られてくるデータを安全かつ効率的に記録、整理することを確実にします。要は、ハイテクなセンサーや安全なゲートウェイ、そして企業と最終消費者にとって容易かつスムーズに統合、設定できるブロックチェーンというAmbrosus製品の持続的な発展にイノラボは貢献しているのです。

イノラボが注力している具体的な製品としては、 (a)スマートデバイス、(b)スマートコンテナ(c)安全なゲートウェイを主要製造ラインの軸にしています。それぞれの製造ラインについては、別の投稿にて詳細に説明したいと思います。

一方、イノラボで使用されたりAmbrosus・ネットワーク(AMB-NET)用に設計される製品の経路は2種類あります。

第一に、ある製品が既に市場に存在し、それが最適な安全性やサプライチェーンでの効率性という面で不十分な場合、イノラボのチームはそのような製品を革新し、リアルタイムでデータ収集、送信する上での使い勝手を最適化します。

第二に、ある取引先企業が自社の食品や医薬品に対して特別な要求を持っている場合、イノラボはより洗練されたソリューションを特注で作成し、非常に特殊な方法で特定のデータを収集します。

IoTデバイス研究所・イノラボでの研究開発について

革新(イノベーション)という言葉は、全く新しいアイデアや既存のアイデアの更なる発展や完遂の過程として捉えるのがベストです。スイスにあるイノラボは革新と応用の中核となる存在であり、その研究開発は、最先端であるのみでなく、現実世界での実用や問題に等しく応用できる製品を作ることに注がれています。サプライチェーン・マネジメントやIoTデバイスに関しては、核となる研究領域が4つあり、現代のサプライチェーンに潜む脆弱性に対して実際に適用できるソリューションを構築しています。重要なのは、各領域それ自体が革新を目指しているのみでなく、最大限に安全かつ賢明で、更に自動化されたサプライチェーンを実現するために、多様な研究イニシアティブの全てが結びつき得るということです。

完全な安全性という目標

イノラボが掲げる最も重要な目標の1つが、ブロックチェーンに繊細なデータを送信するのに安全かつ適したデバイスを設計、実用化することです。イノラボがデバイスやゲートウェイを「安全」にすること、それはデバイスを以下の方法で再設定することを意味します。

・通信プロトコルに暗号で守られたプライベートキーを実装。

・製品を機械的に不正加工を防止する仕様に設計。

・送信中の安全性を最大限にするためにデバイスの全てのデータを暗号化。

・全てのデバイスで初期実装時や動作期間中に署名を要求。

つまり、完全に安全なハードウェア・ソリューションのために、デバイスの様々な設定や改善によって信頼性を強化し、データの完全性を確保すると共に、ブロックチェーン全体の信頼度を高めるのです。ただし、最大限の安全性を求める顧客や商品もあれば、そうでない顧客もいるなど、デバイスの安全化には段階があることもご理解頂ければと思います。

完全なネットワーク化という目標

IoTデバイス間でのネットワーク通信は、デバイス間通信やデータの精度改善において極めて重要です。単純に言えば、イノラボが設計するスマートデバイス、コンテナおよびゲートウェイは、デバイス同士が通信し合い、最も正確なデータをAMB-NETに送信する前にデータを検証しデータの質を高める「メッシュネットワーク」を形成します。このようなデバイス同士のやり取りは、単一のロケールに複数のセンサーを取り付け、データ値の範囲を保証する固定モニタリングにとって特に理想的です。イノラボはデバイスのネットワーク化に革新を起こし、デバイス間のやりとりを有線でも無線でも可能にします。最大限に「ネットワーク化」されたシステムは、独自のサイドチェーンとして稼働し、データがAMB-NETに送られる前に、セントラルゲートウェイによって何十万ものセンサーによるデータ読み取りが処理、検証されます。革新的なネットワーク化は最終的にシステムを賢明にし、スマートサプライチェーンを効果的に作り出すのです。

完全な自律性という目標

デバイスそれ自体が大容量のデータを保管し、データ改ざんが起こるとセントラルゲートウェイに知らせる能力があること、または安全な手段として他のデバイスを監視できること、これらは全て自律性と見なすことができます。自律したデバイスは最先端のセンシングをメモリーや計算能力と結合させ、人間による監視なしに賢明な意思決定を行います。

完全に自律化するためのデバイスやコンテナの革新には、ビッグデータ分析や人工知能が含まれ、ただセンシング、モニタリング、またはデータ送信以上のことをさせるために設定します。自律的なデバイスには置かれている環境の特徴を計測し、その情報を記録または処理し、徐々に自らの意思決定に基づいて行動(機械学習)する能力があります。デバイスの完全な自律化は、人工知能化するように行われるのです。それは人間による指導や監視を最低限しか必要とせず、徐々にシステムの不具合、欠陥の感知、またはゲートウェイの失敗に対して効率的な方法で対応するようになります。

完全な印刷という目標

Ambrosusのソリューションと取引先企業の物流システムの統合を最大化するために、イノラボは最先端の印刷技術の開発に特化し、スマートパッケージや製品自体のパッケージとして実用化します。具体的には、イノラボではロールツーロール(R2R)印刷、3D印刷、およびパッケージのタグ、チップ、センサー、電池、コードの電気回路の造形を行うことができます。これによって、製品のトレーサビリティと安全性が統合されてコストが下がる一方で、製品の個々のユニットを感知することが新たに可能になるのです。

このような革新的技術の適用性という点では、取引先企業からの特注の製品やデバイスには、常にイノラボの4つの中心的研究対象のうち1つまたは複数が活用されています。革新的技術が特許ポートフォリオの充実に貢献することのみでなく、このようなデバイスや製品の全てが非常に実用的に設計されているという事実も重要です。つまるところ、我々の様々な技術革新の方向性は、イノラボの根本にある「意味のあるものを作り上げる」という哲学を考慮することで読み取ることができるでしょう。

産業提携について

イノラボの技術発展の機能プロセスをよりご理解頂くために、どのように取引先や顧客向けに製品が作られるかをまとめた図をお見せします。

上図が示す通り、商品棚(市場)に既に存在し改善の必要があるものや、取引先企業が特定のサプライチェーン・ソリューションを監視するために要求するものを起点として製品開発が始まります。製品アイデアが得られ次第、まず対象の製品の青写真を設計します。そしてこの青写真に基づいて一定数のデバイスを作成し、製品の試験や調整を経ながら開発や設定を続けます。また、製品が事前設計された機能を満たすよう効果的に開発をするプロセスと並行して、変更の追加を可能にするため、1年間を上限として仮特許を取得します。そして製品開発が終わり次第、関係当局に公式な特許申請を行います。最終段階ではAmbrosusの提携先の製造業者に外注し、工業規模で製品を再生産します。

このプロセス全体を通じて、Ambrosusは特許会社、大学、製造業者、およびIoT専門家と数多くの提携関係を構築してきました。そのうち公に公表できる提携先の一部を以下に挙げます。

P&TS Ltd. Intellectual Property

PrintoCent

EIT Food

Crayonic

EPFL

HEIG-VD

重要なのは、これらの提携関係のうち多くが、イノラボの需要(例:IoTデバイスの創出、安全性、および設計のため)にぴったり合致するという明確な目的のために形成されたものであることです。

チームメンバー

イノラボが掲げる野心的な目標のために、非常にスキルの高い専門家でチームを構成しています。合計10名を超える常勤社員と共に、イノラボは研究、特許取得、および取引先企業が使用する実用的なアプリの設計の中心地であり続けています。

多面的であるというイノラボの性質から、その研究領域は、バイオセンシング、機械学習、ビッグデータ分析、ソフトウェア開発、ハードウェア設計、およびアプリ設計など、多岐に渡ります。そのため、イノラボの様々なチームメンバーには、万能でいくつもの分野に対応する能力が必須となりますが、そのような要求を1人の人間に求めることは非常に難しいことです。ラボがチームメンバーに求める様々なスキルや専門知識をザッと例に挙げるだけでも、バイオセンシング、IoT、電子回路工学、食品科学、ソフトウェア工学、サプライチェーン・マネジメント・システム、ウェブアプリ設計などがあります。これらの条件を満たし、かつ意欲の高い個々人が集う唯一の場所という点で、Ambrosus・イノラボは将来のサプライチェーンを構築するという課題に対して十分に準備ができていると言えます。

Ambrosusイノラボの将来の展望

イノラボは創設から1年以内に、数多くの提携関係を構築し、スキルの高い人々を何人も雇用し、そして現代のサプライチェーンにおいて実用的なスマートデバイスをいくつも生み出してきました。イノラボの将来的な成長と発展は最終的にAmbrosusのサプライチェーン・ソリューションの適用性を縦にも横にも広げてくれるでしょう。それはリアルタイムデータの収集に最適であるのみでなく、安全かつ自律的であり、ネットワーク化され、そして環境に優しい方法で印刷されるものでもあります。将来のスマートファーム、スマートシティ、およびスマートサプライチェーンのため、Ambrosusは「万能の」ソリューションという独自の立ち位置で臨んでいきます。

 

元記事
An Overview of the Ambrosus Innovation Laboratory — InnoLab

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