食品偽装・トレーサビリティ

豚のDNAも検知。ハラールを保証する最新IoTトレーサビリティ

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イスラム教で禁止された豚肉

ブロックチェーンは、その話題性のみに止まらず、フードサプライチェーンに幅広く適用可能な汎用技術です。パブリック・ブロックチェーンは中立的で信頼できる調停者の役目を果たし、異なる利害関係者(ステークホルダー)から得たデータを、単一かつ修正や改ざんのされていない情報チェーンに統合する能力があります。このことは食品産業において、産地の証明、隅々に至るトレーサビリティ、そして製品の品質保証さえ可能にします。

AmbrosusのIoTセンサー、もしくはパブリック・ブロックチェーンによるトレーサビリティシステムにご興味のある方はこちらをご覧ください。Ambrosus公式へのお問い合わせ方法(英語)や、当サイト(非公式)への日本語お問い合わせフォームを載せております。もしくはTwitterAmbrosusの日本語公式テレグラムでも気軽にご相談下さい。Ambrosusについての概要はトップページに載っています。

ハラールのトレーサビリティに必要なのはパブリック・ブロックチェーン

この分散システムから大きな恩恵を受けられる産業が、世界規模のハラール(ハラル)市場です。ハラールとは、イスラム法に記載されている言葉であり、食べることのできる肉類を意味しています。そしてそれは世界中にいる15億以上の人々にとって極めて重大な製品識別要因となります。ハラール製品の健康上の利点や持続可能な慣行が世に知られるに従って、消費者の高まる期待に応えるためと言い張った詐欺的商品が市場を占有するようになりました。ブロックチェーン技術はこのような活動と効果的に戦う上での鍵を握っていると思われますが、まだ技術に関する疑問が多く残っています。ハラール製品の完全性や信頼性を立証する上でどれほど正確にブロックチェーンを活用できるのか?この技術は消費者にどのような利益をもたらすのか? そして何より、本質的に透明性のあるビジネスに興味のある新たな競合者に対して、ブロックチェーンはどのように独自のトレーサビリティを提示し、ハラール市場を拡大していくのか? いずれ明らかになることですが、ブロックチェーンは信頼性と透明性の高い方法で、ハラール産業全体をデジタルに変革していきます

単純に言えば、パブリック・ブロックチェーンとは、ネットワークにアクセスすることでいかなる当事者もデータの収集と検証が可能となる、オペレーターの分散ネットワークです。 更に、このデータは関わりのある、または単に見ているだけの全ての第三者が閲覧できる状態になります。データベースや他の情報技術とは異なり、公に可視化された台帳に永続的にデータを書き込むことによって、複数の当事者が共有する情報に信用を構築する手段をもたらすのです。

より具体的には、ハラール食品市場において、全ての対象食品の産地、品質管理、およびサプライチェーンの経路が単一の首尾一貫したデータフローに統合されることを意味しています。食肉処理業者から輸送会社まで、そして税関の取締りを介して卸売り業者に至るまで、様々な関係者が各々のサプライチェーンの部分からデータをアップロードし、この過程における各自の役割や活動についてやりとりすることが可能なのです。製品が消費者の手の届く場所に至り次第、全てのデータは単一のアプリまたはウェブアドレスに統合され、スマートフォンでQRコードをスキャンすることでアクセスできるようになります。

パブリックなブロックチェーンだから消費者にアピール出来る!

韓国のスーパーで販売される牛肉の産地、温度管理、獣医による健康チェック(バクテリア感染等)、輸送経路などを、消費者がスマホでQRコードをスキャンすれば確認可能に。AmbrosusとNDS(韓国・農心の子会社)が牛肉のトレーサビリティで提携

重要なのは、これはブロックチェーン技術が14,000億米ドルに及ぶ世界規模のハラール食品市場にもたらすことのできる様々な方策(ソリューション)の氷山の一角でしかないことです。特殊な方法で加工、調理しなければならず、決して豚肉を含んではならないという制限から、ハラールは明確に他の食品とは異なります。適切に調達され、管理されたハラール食品を識別するため、これまでHACCP(危害分析重要管理点)GMP(適正製造基準)、およびGHP(適正衛生規範)のような特定のラベルが使用されてきましたが、ブロックチェーンはそのようなシステムを受け継ぎ、全く新しい領域に昇華するのです。

ブロックチェーンによるハラール・トレーサビリティ

ハラルフード・牛肉は条件付きで食べられる

起点である農場では、対象となる動物は食習慣も考慮して個々にラベルを付けられます。すなわち、どのように世話をされたか、何を食べさせられたか、そして個別のIDの全てが永久的に記録されるのです。

食肉処理業者では、タイムスタンプ付きの画像から獣医による健康診断書類までの全ての情報がブロックチェーンにアップロード可能であり、正確に食肉を切り分け、加工や調理できる状態であることを確認できます。つまり、ハラール食品として認証した上で顧客に販売することを確実にするのです。

更にもう一歩進んで、対象となるハラール食品は、加工された後にDNAセンサーを使って品質検査をすることが可能です。その後、製造環境を追跡する温度感性スマート・パッケージを使用して監視されます。

このセンサーやスマート・パッケージ機器は自動的にリアルタイムでデータをブロックチェーンに転送します。地理座標、税関の取締り、および製品の移動を示すその他の識別要因は、感知機器、メール、または他のデジタル通信を通じて組み込まれます。

この情報はブロックチェーンに保管され次第、統合され、ウェブやモバイルアプリの形態で外部的に構成されます。ハラール食品の輸入規制に対する方策は、製品に対する顧客の評価などの企業コンプライアンスを向上させるために設計することが可能で、加えて供給者にとっての新しい市場も創出され得ます。ハラールのサプライチェーンからブロックチェーンに統合されたデータは、法律、税、保険、および消費者の目的のために使用することもでき、隠れた価値を発見したり、更に製品に信用と信頼を築き上げることによって、B2BまたはB2Cの関係を改善したりします。

ブランド作りのためのハラール・トレーサビリティ

世界規模のハラール市場は、2023年までに26,000億米ドル規模に拡大することが推定されており、ハラールのラベルを適用する食製品や飲料はその数を増やし続けています。消費者、料理人、および(とりわけ)食品・香味料企業のような食品バリューチェーンのどの部分においても、品質管理の強化されたハラール製品の調達に対する期待から、ブロックチェーンに基づいたハラール食品はますます魅力的になるでしょう。透明性、品質保証、および顧客対応に基づくブランド構築に興味のある新興企業は、競争優位のためや信頼できる利害関係者としてブロックチェーンを活用することもできます。

消費者がパッケージやボトルに付いているQRコードを通じて偽物と本物を見分けられることは、偽装品を抑え、良いビジネスの実践を強化することに繋がります。つまり、ブロックチェーンは基盤的技術であり、ハラールのサプライチェーンに、信頼性、透明性、および前向きなビジネス実践の自己強化サイクルを創り出すことができるのです。ハラール市場は世界規模で新しい産業の創出や更なる消費者の獲得に至るまで拡大を続けることから、ブロックチェーン技術は、不変かつ信頼できる基盤にデジタルに立脚したハラール製品を供給する上で、最適なビジネスソリューションだと言えます。

ブロックチェーンのトレーサビリティにAmbrosusを選ぶ理由

元記事
Maintaining Halal Integrity in the Supply Chain with Blockchain Technology
By Angel Versetti (Ambrosus CEO)

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